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(医)太一会
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春のお参りと年忌

投稿日: 2014年05月13日

春のお彼岸近くには、実家の父方母方のお墓参りと実家の本家のある徳島の脇町のお墓参りが恒例になっています。今年は行きの淡路市で、地元の魚屋さん併設のお寿司屋さんに立ち寄り、お手頃な握り寿司をいただき、魚のあらなどお得にテイクアウトし大満足でした。次の日、お墓参りにはお花だけでなく、お菓子も半紙に包んでお供えしました。博多での四十九日の法要で、亡くなった義母がお供えした精進料理を美味しそうに食べていたのと同じく、やはり、ご先祖達が喜んでお菓子を食べておられるのが見え、びっくり。遠路お参りすると、何だか力になっていただける気がしました。阿南市出身の患者さん姉妹とも合流、他所のお宅のお墓までお参りし、お得なお寿司屋さん(徳島市に単身赴任されていた患者さんに教えていただいたお気に入りのお店です)で夕食をご一緒しました。さらに西の高野山と呼ばれる、第21番札所、太龍寺にもケーブルカーで登りました。若き日の弘法大師が修行された寺らしく、大きな虚空蔵菩薩と弘法大師が、お堂からはるかにはみ出たスケールで鎮座されておられるのが見え、山の霊気とともに清々しい気分になれました。写真左と中2枚は太龍寺です。帰途、阿南市の患者さんに教わった、山の中のガーデンカフェと地元の魚屋さんに立ち寄り、とれとれの海の幸を購入し、またまた大満足。患者さん直伝の地元情報は、どこへ行っても本当に貴重です。

 大阪に戻ると、暖かくなってやや改善したしたものの、実家の母の心不全の状態がはかばかしくありません。心不全は西洋医学的な利尿剤などでもなかなかすっきり改善しないものです。折しも矢伏観音の大阿闍梨さんが受診され、「お母さんのご実家の年忌が不行き届きな方がおられるから、謝ってよくお参りされると良いですよ」と言われます。確かに、今年は母方の祖父の17回忌ですが、母の実家は去年叔母の年忌と一緒に済ませてしまっています。あらためて毎朝、仏壇を拝む時、年忌が不行き届きで申し訳ないと謝り、主人と母の実家の本山、西本願寺と大谷本廟にお参りしてお経をあげていただきました。永島家も私の実家も日蓮宗なのに~。ついでに、義母の実家は、浄土真宗木辺派の末寺にお墓を移してご先祖達がご不満そうなので、木辺派の本山、滋賀県野州の錦織寺にも初めてお参りしました。今年は義母の母の33回忌、こちらも何だか不行き届きな気がしたのです。「テルヨさん(亡くなった義母)がお参りに行ってくれと言っている」と主人も不思議なことを言って付いて来てくれたのです。西本願寺は本当に大きくてお参りのシステムも銀行みたいで圧巻です。対照的に、木辺派の本山錦織寺はのどかで、その日は留守番の若者がいただけ、私達の貸し切りでした。お堂に上がって慣れないお経を読み上げ、何だかお役目を果たした気でいると、帰途、背中がボーッと熱くなり、年忌の義母の母が深々とお辞儀して降りて来られているのが見えました。たまたま、その前日にはるばる野州から来て下さる患者さんから、駅前の紅茶の美味しいカフェを教えていただいており、ランチもまたまた大満足。そして、その後、不思議なことに漢方処方のヒントも得られ、母の体調は大いに改善したのです。 写真右は4月半ばに、人混みを避け夕刻、一瞬だけ立ち寄った桜満開の吉野山です。慌ただしく、アップするのが遅れました。