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(医)太一会
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親の介護とご加護

投稿日: 2017年02月01日

私達世代の患者さん達のほとんどが、親達が年老いて介護に何かと心折れ、疲弊気味です。九州の義母は3年前に他界し、昨年末、97歳を目前に義父も他界。義父は時代の流れか志願して戦争に行ったそうですが、義父の兄は戦死したけれど幸い生還し、ずっと穏やかでほのぼのした人柄でした。有り難いことに義姉や甥が十分に世話をしてくれました。

 近くに住む実家の母は心不全で倒れて以来、パーキンソン症候群も出て何度も骨折し、誤嚥性肺炎や脊髄損傷など、何度も危なかったのに不思議なご加護でもう5年以上生き延びています。近所に住む弟が協力的でリハビリ入院後、やっと漢方も再開し自宅での介護がスタートした矢先、余病が出て、恐らく長く生きられない状況です。日頃、患者さん達にオススメして絶大なる御利益のある吉野の金峯山寺に母のお護摩をお願いに行きました。いつもの開始時間ではなくその日はたまたま私が着いた時間からお護摩焚き開始。寒い日で臨席したのは3人だけ。丁寧なお護摩焚きに涙が出ました。いただいたお札を病室に置くと、母は前向きで不思議と病状は安定し穏やかです。主治医も「なかなか悪くなりませんね」と言われます。同居していた父方の祖父母の世話を健気に全うした母には穏やかに今生を全うしてほしいと祈るばかりです。

先日は義父の49日の法要で福岡から長崎の大村に納骨に行きましたが、あいにくの雨。毎日欠かさず実行している、塩谷信夫先生の正心調息法で「納骨、晴れた」と一心に祈ると、読経と納骨の間、本当に雨がからりとあがり、晴れ間さえ出ました。義父の清々しい人柄に相応しいご加護でした。