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(医)太一会
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5000年前のアドバイスと小太郎漢方製薬との縁

投稿日: 2020年06月06日

小太郎漢方製薬の漢方研究という雑誌に、2020年も消夏随筆を書きました。

 

  新型コロナウイルスが確認されるしばらく前の昨年秋、私が相続する予定の生家の古家が白アリにやられた。長引く猛暑のためかここ最近、白アリ被害は増えているらしい。古い日本家屋の維持に自信がなく、潰すかどうか悩む。以前、この随筆でも紹介した、5000年前のインドの聖者、アガスティアが残してくれた個人的な預言書、アガスティアの葉から、家の事が書いてある第4章(母親、家、人生の喜びなどを記載)が見つかり、インドのナディリーダーさんに読んでもらうことにした。ナディリーダーさんとは、代々アガスティアの葉を保管し、約500年に1度朽ちないように書き写し、その解読を生業とする家系の方で、幼少時から古代タミール語を叩きこまれるそうで、私がご縁を得たのはとても爽やかな男性である。日本とインドを行き来し、日本人で読まれた方は2000人以上、現地での解読も可能なようだが、ほとんどが代行で、日本で解読してもらえる。日本人に限らず世界中から解読の依頼があるが、依頼してくる人の分は用意されていると言われ、95%くらいの割合で自分の葉が見つかるそうだ。

 これまでの人生についてはパーフェエクトに正確に述べられており、今後、悪いことが起こる可能性があることは回避の仕方が記されており、これまでそれに忠実に従うと確実に回避出来た。だから預言書というより、アドバイスの書である。アガスティアの葉はテーマごとに14章あり、ここ数年、少しずつ開けてもらっているが、開けた時点での私の年齢まで、正確に記されている。母親が存命中に開けたらもう少し長生きしてもらえる手立てがあったかも知れないとの思いで母に関連する章を開けたが、母は既に亡くなっており、どういう人柄で親子関係が良かったとか、私の年齢も含めて全て正確であった。

 私自身、母方の祖先からの縁が強く、毎週日曜日に母方の先祖のお参りをすると更に運が上がる、母方の先祖のゆかりの地に近い、現在の職場からもっと近い場所にゆくゆく転居すると良いと記されてあった。私達夫婦の土地やささやかな家屋の所有状況も全て正確で、相続する土地は売却せずに運用するように勧められた。細かいところまで当たっており、同行した主人は、ナディリーダーさんの霊感が強く私達の事を言い当てているのに違いないと疑ったくらいである。

弟に相談すると、90歳になる父が呆けないうちに、運用しやすいように遺言書を書き換えてもらわないといけない、というので、恐る恐る正直にいきさつを話すと、意外にも父はすんなり書き換えてくれた。

 今回の事で改めて母親の出自との縁の深さを感じた。それを胸に転居に向けての準備が始まった。元々、大阪市の北部、十三でランプを作っていた母の実家は、戦災で焼けて豊中市に転居していた。菩提寺は中津にあり、光徳寺という真宗の寺であったが、これも戦災で焼け、墓所も豊中に移っていた。母によると光徳寺は広大な敷地で、画家、佐伯祐三の生家とのことで、私は以前、1度、訪れたことがあるのみだった。今回の事をきっかけに毎週日曜日、なるべく豊中の現在の母方の墓所か光徳寺にお参りするようになった。光徳寺は現在、佐伯祐三の兄の遺志を継いだ社会福祉法人の施設、光徳寺学園になっており、寺院の面影はない。施設の表札に、光徳寺、と佐伯家の表札が並んでいる。門前まで出向き、拝んでいるだけだが、母方の墓所でも必ず出てくる、後醍醐天皇の挙兵を手伝ったらしい猛者が巨大なシルエットで迎えてくれるのには驚いた。この先祖については修験の修行をされた何人かの阿闍梨さんにもその存在を言われたことがある。淀川に近い中津には後醍醐天皇ゆかりの萩の寺もあったらしいが、阪急の開発で豊中に移転している。光徳寺学園のすぐ裏手に小太郎漢方製薬の本社ビルがある。その隣は工事中で、マンションでも建つのかと見に行くと、小太郎漢方製薬の新社屋が建設中であった。恐らく、かつて広大であったといわれている光徳寺の敷地内ではと思われる。小太郎漢方製薬とご縁を得て、第三医学などの研究会を手伝っていただけ勉強出来るのは、先祖のご縁もあるのかと、この夏に落成するという工事中のビルを感慨深く眺めている。

 こういった流れの中で、以前から憧れていた新進の建築家、松尾和也氏に相談する機会も得た。新型コロナウイルスの影響で講演などが延期になり、時間的余裕がおありだったのと、私達夫婦と同じ九州大学のご出身ということで気さくにアドバイスをいただけた。松尾氏は、大阪の吉村洋文知事とは面識はないそうだが同期らしく、私達と同様に吉村知事の活躍を喜んでおられた。奇しくも、松尾氏は主人の仕事とも繋がりがあることもわかった。病気になりにくい住宅の建築と啓蒙に 取り組んでおられる松尾氏も心から応援したい。

今後、起こる可能性のある新型コロナウイルスの第2波、第3波に向けて、私達の仕事は、地道に、患者さん共々、養生と精神の安寧と基礎体力作りを、漢方診療を通して積み重ねるしかないが、小太郎漢方製薬とともに取り組める幸運をアガスティアのアドバイスによって再認識できたし、今後の活動に関して励まされた気がしている。